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ESSAY・BLOG

2020.04.28

踊るキューバ04「巨乳」


写真と文・小町剛廣

(この原稿は2001年に連載していたものです。
当時の臨場感を出すためにそのまま掲載しております。)

週刊 ジャーフル・連載第4回

ー巨乳ー

「プシ (ス) 」
プの発音のあとに、スとシの発音を
して口を閉じる。

ラテン系の国で、人を呼ぶとき、
よく使われる表現である。

パラシア・デ・サルサという3年くらい前まで
ハバナでめちゃくちゃ流行っていたサルサクラブ
での出来事であった。

私は何気なく一人でそこに入場して、モヒート
というカクテルを何杯か飲んでいた。

年の頃にして40歳前後のおやじと目が合った。

何気なく目をそらしたとき、「プシィ」と呼ばれた。

次の瞬間、両手を自分の胸の高さまで上げて、
両手人差し指を突き出し、女性のウエストライン
からヒップラインにかけてをイメージする仕草をした。

それと同時に、目で3メートルくらい先にいる
女性のほうを合図する。

私は何事かよくわからなかったけれど、
「おい目本人、この女性のおしりは最高だぜ」
と言わんばかりのことだろうと察しがついた。

ここ最近、日本ではコンビニとかに売られてい
る週刊誌、月刊誌に必ずといっていいほど「巨乳」
という文字が表紙を飾っている。

私はラテン系の国々を旅する前、アジアに強い
興味を持っていたから、よけいに強く思うのであるが、
日本人をはじめアジア人は巨乳好きのような気がする。

巨乳と言わずとも、オッパイが大好きな男性が多い。
ラテン系の国の男性は、どこの国でもおしり好きである。

キューバに限らず、ブラジルとかラテン系の
国々のファッションのひとつとして、上はたっぷり
としたTシャツを着ていても、下はヒップラン
がピッチリわかるスパッツをはいていることが多い。

ラテン系の女性は、おしりの魅力をアピールす
ることをよく知っている

ひとつに、サルサの踊りを見ても、女性は上半身を
あまり動かさない。

またオッパイが大きいと踊りづらいので、上げて
寄せてみたいなこともしない。
むしろ、激しく腰を振ることにより、おしりで
いかに色気をアピールするか、といった踊り。

そんな気持ちでサルサーを見ていたら、
私も女性の丸いおしりが好きになっていた。
「丸い丸い、地球は丸い。すべてが丸からはじまっ
ているんだ」などと
訳のわからん解釈も手伝い、だんだん私はラテン人の
感覚に近づいていったのかもしれない。

ラテン諸国とアジア人の違いはどこだろう?
と思っていた。
そんなときにあのパラシア・デ・サルサの
おやじを思い出した。

あのおやじの目は鋭く、とても動物的な目をしていた。
たぶん、彼は女性に対して攻撃的であるにちがいない。
今、アジア (特に日本人) の男性は妙に疲れている気がする。

アジアは今、女性の時代であるといっても過言ではない。
だから、女性に対して攻撃的になれる人が少ない。
常に女性に対して「癒し」を求めているのであろう。

「癒し」を求めたとき、おしりに目は行かず「ムネ」
それも「大きければ大きいほど癒してくれる。」

そんなことから巨乳に目が行くおっぱい好きが
多いのかもしれない。

私は今年37歳。まだまだ、おしり好きで生きていきたい。

     
マタニティフォト専門スタジオモーツァルト
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